現在>あの頃    映画『あの頃。』レビュー

オタクって聞いて、字が違うんだよヲタク?なにそれ?みたいな感じで存在は知っていたけれど、ちょっと理解できない存在だったヲタク。

この映画を鑑賞して彼らの人間味を感じることができた。

この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~

  • 今現在何かに熱中している方
  • 若いころ何かに熱中していたことがある中高年の方
  • 今現在熱中しているものから抜け出せない方
  • 今現在何かに熱中している自分に危機感を感じている方

作品あらすじ

大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、楽しいことなど何もなく、どん底の生活を送っていた劔(つるぎ)。
ある日、松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」のMVを見たことで、劔は一気にハロー!プロジェクトのアイドルたちにドハマりし、オタ活にのめり込んでいく。

レビュー

アイドルオタクだけではなく何かに夢中になっていたり、何かに夢中になった事がある多くの人が共感できる部分がある作品なんだろうなと思い、


でも、

“この頃が楽しかったから良かった”

ではなく、

‘今が最高なんだよ’

と実際に原作者である劔さん本人が何かの動画で言っているのを後に見て、単純に

“楽しかった” とか、

“仲間が” とか、

“あの頃があるから” とか

そういった表面上のものだけではなく、もしあのままで時間が過ぎていった場合の未来の怖さや厳しさといった現実的なメッセージが含まれているのを感じとれた。


原作者の劔樹人氏の自伝のような映画、タイトルの“あの頃”の意味、学生生活が終わり就職せずアイドルにハマり大人になってからのその青春を自ら“中学10年生”とか言っていたあの頃のこと。

・服装の下のみがジャージ姿の劔役の松坂桃李さんがいいオタクっぷりでした。
・コズミン役の仲野太賀さんは典型的な、絵にかいたような“嫌な奴”の演技、役作りが完璧です。
・各キャラクターが良い感じで強い個性的が溢れ出ていて面白い。

個人的に映画のその後の劔氏が実際に掴んだ明るい人生までのプロセスにすごく興味が湧いた映画だった。

仲野太賀が『すばらしき世界』で見せたどちらかと言うと大人しい役と今回のネットや仲間内に対しては強気という陰湿なネット弁慶の役作りの違いが面白いです。

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