るろうに剣心実写版に関しての映像やアクションクオリティの高さは言わずもがな、今作The Beginningをシリーズの1番最後に持ってきたのはどんな意味があるのか。
新選組との対決も見所ですね。
〝るろうに剣心〟に繋がるストーリー、抜刀斎の決意とは。。。
映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』公式HP
この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~
- るろうに剣心原作ファンの方
- るろうに剣心実写版映画ファンの方
- アニメの実写化に悲観的な方
作品あらすじ
和月伸宏の人気コミックを佐藤健主演&大友啓史監督で実写映画化し大ヒットを記録した時代劇アクション「るろうに剣心」のシリーズ完結編となる2部作の第2弾、原作では緋村剣心が過去を語る形式で物語が進む「追憶編」となる。
動乱の幕末。
緋村剣心は、倒幕派・長州藩のリーダー桂小五郎のもと暗殺者として暗躍。
血も涙もない最強の人斬り・緋村抜刀斎(ひむらばっとうさい)と恐れられていた。
ある夜、緋村は助けた若い女・雪代巴(ゆきしろともえ)に人斬りの現場を見られ、口封じのため側に置くことに。
その後、幕府の追手から逃れるため巴とともに農村へと身を隠すが、そこで、人を斬ることの正義に迷い、本当の幸せを見出していく。
しかし、ある日突然、巴は姿を消してしまう。<十字傷>に秘められた真実がついに明らかになる−(Filmarksより)
幕末
日本の歴史のうち、江戸幕府が政権を握っていた時代(江戸時代)の末期を指す。
主に黒船来航(1853年)から戊辰戦争(1868年)までの時代をいいます。
尊攘派
尊王攘夷派(君主〔天皇〕を守り、外敵を退けようとする思想)
今作では剣心も新選組も思想的結論から言ってしまえばどちらも尊攘派であるが、
幕府維持派の新選組と討幕派の剣心(長州藩)という構図です。
新選組
江戸時代末期(幕末)の京都で治安維持活動、特に反幕尊攘派志士の弾圧活動をした浪士隊のこと。
新選組構成員
局長:近藤勇 副長:土方歳三 総長(元副長):山南敬助 参謀:伊東甲子太郎 武田観柳斎
一番隊:沖田総司 二番隊:永倉新八 三番隊:斎藤一 四番隊:松原忠司 五番隊:武田観柳斎
六番隊:井上源三郎 七番隊:谷三十郎 八番隊:藤堂平助 九番隊:鈴木三樹三郎 十番隊:原田左之助
河上彦斎(かわかみ げんさい)について
河上彦斎(かわかみ げんさい)は人斬り抜刀斎こと緋村剣心の実在モチーフとなった幕末から明治時代初期にかけての尊皇攘夷派で幕末の四大人斬りの一人とされる熊本藩士です。
明治維新後も攘夷を強固に主張しつづけたため、藩と新政府に危険視され、斬首された。
キャスト
緋村剣心・・・佐藤健
雪代巴・・・有村架純
桂小五郎・・・高橋一生
沖田総司・・・村上虹郎
高杉晋作・・・安藤政信
辰巳・・・北村一輝
斎藤一・・・江口洋介
レビュー・考察
これまでのシリーズでなんとなく“人斬り抜刀斎”の経緯は紹介はされています。
抜刀斎の凶暴性、雪代巴との出会いから別れ、十字傷の真相、そして抜刀斎が不殺を誓うまでのエピソードがこのThe Beginningで明らかになります。
人斬り抜刀斎こと緋村剣心は長州藩に雇われている、いわゆる〝ヒットマン〟です。
外国からの圧力によって日本国中が占領されてしまうというのではないかという危機感に陥っていた動乱の時代、緋村剣心は尊王攘夷派として〝世の中を変えるため〟に立ち上がり、〝世の中が変わるなら〟との思いで人を斬り続けた。
殺人鬼である剣心の心に、雪代巴が触れていく事でしだいに剣心の中で忘れかけていた人間としての心が取り戻されていく。
だがやったことの取り返しはつかない、剣心がしてきた〝人を斬ること〟によって生まれた憎しみは回りまわって自分が愛する人や自分の普通の暮らしすらも奪ってしまうことを剣心は経験することになる。
〝人斬り抜刀斎〟から〝るろうに剣心〟へ
巴と出会い、巴を失い、巴の過去と気持ちを巴が逝ったあとで知った剣心は、時代が変わるまでは人を斬り続けることを自身に誓ったのでしょう。
幕末の〝人斬り抜刀斎〟から時代は変わり明治の〝るろうに剣心〟へ、
ここから悲しく重い過去を背負った正義の緋村剣心の物語は始まることになる。
まとめ
抜刀斎の十字傷は愛を貫いた2人の人間の生きた証であり、剣心が「新時代が来たら人を斬らない」という消えない痛みと共に生きていくという決意の象徴だった。
抜刀斎の誕生ストーリーでシリーズを締めた理由は何だったのかそこを気にしながら観ていたのですが、大友監督が映画るろうに剣心シリーズを作りながら固まっていった構想が〝The Beginningで終わる〟ということだったそうです。
〝これで終わる。ここから始まる。〟
このThe Beginningの最後が鳥羽伏見の戦いで終わる、そう1作目の『るろうに剣心』の冒頭へそのままきっちりとつながります。
自然とまた第一作目を観たくなってきます(^^)
映画るろ剣シリーズを総括すると、
〝最高〟
でした。
その中でもやっぱりアクション、映画るろ剣のアクションはワイヤーを使って高度な動きをCG無しでやっていると言われ、人間の運動能力も最大限に生かした撮影技法です、これは見ていてかなり迫力があります。
一作目の10年前から出演している佐藤健さん、武井咲さん、青木崇高さん、江口洋介さん、も年齢を重ねていながらも違和感なく役作りしていて、そのあたりの制作サイドの見せ方や本人らの努力にも感銘を受けました。
幕末の『The Beginning』、明治維新以降を時代設定にした『るろうに剣心』、日本が激動の時代を歩んだその時に、真剣から逆刃刀に持ち替え、今まで奪った以上の命を守り抜くと誓った一人の剣士の物語。
その後とその物語、素晴らしい原作、すべてが揃い完成した最高の〝るろうに剣心〟を我々視聴者へ届けてくれたと思います。
日本が誇る素晴らしい作品のひとつであると思います、ありがとうございました。
GB
今回の鑑賞劇場
2021.6.4
グルメ情報
エスパルスドリームプラザ内 まぐろ一船買い問屋バンノウ水産 さんの
冨士盛りまぐろ漬け丼(大)
まぐろ350gのどんぶりです、美味すぎて5分で完食!!
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