堅物が柔軟になろうとしたらこうなる!? 映画『ローマンという名の男 信念の行方』レビュー

役作りでかなり太ったデンゼル・ワシントンが信念を曲げない堅物で見た目も冴えない弁護士ローマンJイズラエルという超個性的な主人公を熱演している法廷サスペンス映画で日本では劇場未公開だったようです。


公開時系列的にはこの作品の後になりますが、イコライザー2のメチャクチャカッコよくて強いデンゼルが私の頭の中のイメージを占めていたので、最近観たこの映画は役作りで太った容姿もあってかかなり別人感がありました。


いつもの“正義”を演じきるデンゼルのイメージからは今作中では少しづつ逸脱していくものだったが、そこがまた新鮮でデンゼル・ワシントンの新たな魅力を放った作品となっていると感じました。

この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~

  • サスペンスドラマが好きな方
  • 頑固な性格で自分のそれを危惧している方
  • 法律家の方
  • 窮地に立たされている方

作品あらすじ

周囲とのコミュニケーション力に難があるローマンは一度見た判例などは全て記憶できるというサヴァン症候群?の良特性を持っている半面、とにかく曲がったことが嫌いで法のもとに正義を実現する“クセの強い”スタイルで長年にわたって奔走していた。
所属する法律事務所の経営者であるウィリアム(彼は未登場)がある日病気で倒れてしまう、このことをきっかけに発覚する事態にローマンは信念を大きく揺さぶられ始める。

レビュー

・真っ直ぐな正義感というものが時代に取り残された考えである事を思い知るローマンには同情してしまいました。
・信念や正義感だけでは人も救えないし逆に犠牲も出てしまう、何より自分が食っていけないという現実を突きつけられるローマン。
・作中でセリフなどでストレートに表現されてはないが明らかに描写されている黒人差別に対する反骨精神がメッセージとしてあらわされているように感じました。

信念や正義を貫き、自分自身を受け入れて生きていくという事の難しさを世の中に訴えかけているような映画で見ごたえのある作品でした。

本作は日本では劇場未公開でしたので私はU-NEXTで鑑賞しましたがこう言っては誤解が生じるかもしれませんが、劇場のスクリーンで観なくても十分楽しめる映画でした。

(ぶっちゃけ、法廷映画って劇場でなくても楽しめると思いませんか?苦笑)

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