男子なら幼少期に誰もが憧れたであろう、スーパーヒーローの存在。
そんな子供の頃ねスーパーヒーローへの憧れはその面影を頭の片隅に残しつつ、大人に近づくにつれて徐々に〝正義感〟という現実的な言葉で大きく括られていく。
社会に出れば、いろんな柵も増え、なかなかその〝正義感〟ばかりに注視することも出来なくなるのが現代社会なのかもしれないですね。
ですが、この物語の清澄という青年は一生をその〝正義感〟と共にしていきます。
原作は竹宮ゆめこさんの長編小説 砕け散るところを見せてあげる です。↓↓
この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~
- 正義感が強い方
- 身近にいじめがあるが見て見ぬふりしている方
- いじめに対して加害あるいは被害経験がある方
- 自身の勇気を引き出したい方
作品あらすじ
平凡な日々を送る高校生の濱田清澄は、ある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃に出会う。
正義感の強い清澄は玻璃に救いの手を差し伸べ、玻璃はそんな清澄に対して徐々に心を開いていく。
しかし、玻璃には誰にも言えない秘密があった。その秘密に気づき始めた清澄に、恐るべき危険が迫り……。
レビュー・考察
ヒーロー気質の清澄と学校でイジメを受けている玻璃の学園ドラマがテンポよく進んでいくストーリーと思わせて、後半にはガラッと雰囲気が変わりサスペンス色が強まってくる。
これは予想外の面白さで得した感さえある作品でした。
幼い頃からヒーローに憧れていた高校3年の清澄はこういう時ヒーローならどうするか?を突き詰め成長した、見て見ぬふりをせず正義感も人一倍強い、玻璃を誰もいじめから助けようとしないが清澄は1年生の玻璃を助ける。
玻璃に出会えたのも玻璃の可愛らしさに気がついたのも清澄のこの性格が導いたものでここまでは清々しい青春ドラマ、
中川大志さん石井杏奈さんの美男美女なだけに、ここまでのストーリーだけで恋愛ドラマになりそう。
だが結局その性格がきっかけで狂気がかった玻璃の父親に殺されそうになり大怪我をする、そしてその後玻璃と結ばれるが身籠った玻璃の出産予定日に清澄は正義感から川での人命救助で命を落としてしまう。
あかの他人からすれば、美談で語られそうな話、それでもやっぱり自分の子に会えずにこの世を去るのは不幸ですね…
やはりあの流れできたら最後は3人で幸せに暮らして欲しかったなと。
それと、良いのか悪いのか、
玻璃がいじめられていた原因が最後まであまりはっきりしないまま終わってしまいました。
まとめ
ストーリーの時系列整理すると、
冒頭(現在)→ 序盤〜終盤(過去)→ 終盤〜エンディング(現在)→ エンディング(玻璃側からの過去の回想シーン)
ストーリーはこんな感じで進んでいきました。
清澄が玻璃を助け前髪をあげてやり、今まで前髪で隠れていた玻璃の素顔が見えたところは男ならドキッ!っとする瞬間かなと思います、石井杏奈さん効果で余計にね。
映画『砕け散るところを見せてあげる』は、いじめを題材にした学園ものとサスペンススリラーという二つのジャンル作品を前後半で分け、一度に堪能できる面白い作品でした。
今回の鑑賞劇場
このように空いていますので、コロナ過でもありますので、可能であれば平日の昼間に劇場に足を運ぶことをお勧めします。
劇場内の換気対策は万全です、GB的にはスーパーやコンビニよりもウィルス感染に関しては安全だと思います。
この劇場の安全性の話はまた記事に書きます。
コメント