映画『オールド』感想・解説(ネタバレあり) 一生が一日で終わってしまう美しい秘密のビーチ! 

私のように映画好きな方は劇場での予告トレーラーで次に見る映画の優先順位をつけたりする方は多いと思う。


その中でも最近1番楽しみにしていた作品が、この映画『オールド』でした。


『映画大好きポンポさん』でも映画トレーラーの重要性が記されていましたが、『オールド』はトレーラーだけでストーリーがなんとなく理解できるんですが、その先がとても気になってしまう作品でした。

“その美しいビーチからは誰も逃れることはできない”

映画『オールド』公式HP

この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~

  • サスペンススリラー作品が好きな方
  • ホラー映画が好きな方
  • 時空作品が好きな

作品あらすじ

「シックス・センス」「スプリット」のM・ナイト・シャマラン監督が、異常なスピードで時間が流れ、急速に年老いていくという不可解な現象に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いたスリラー。

人里離れた美しいビーチに、バカンスを過ごすためやってきた複数の家族。

それぞれが楽しいひと時を過ごしていたが、そのうちのひとりの母親が、姿が見えなくなった息子を探しはじめた。

ビーチにいるほかの家族にも、息子の行方を尋ねる母親。そんな彼女の前に、「僕はここにいるよ」と息子が姿を現す。

しかし、6歳の少年だった息子は、少し目を離したすきに青年へと急成長していた。

やがて彼らは、それぞれが急速に年老いていくことに気づく。

ビーチにいた人々はすぐにその場を離れようとするが、なぜか意識を失ってしまうなど脱出することができず……。

主人公一家の父親役をガエル・ガルシア・ベルナルが演じ、「ファントム・スレッド」のビッキー・クリーブス、「ジョジョ・ラビット」のトーマシン・マッケンジー、「ジュマンジ」シリーズのアレックス・ウルフらが共演する。(映画.comより)

小説『Sandcastle』

本作はフレデリック・ペータースとピエール・オスカル・レヴィーが2010年に発表したグラフィックノベル『Sandcastle』にインスパイアされた作品であるが、同ノベルを忠実に映画化した作品ではないと報じられている。

キャスト

ガイ・カッパ ・・・ガエル・ガルシア・ベルナル

プリスカ・カッパ ・・・ ヴィッキー・クリープス

チャールズ ・・・ルーファス・シーウェル

トレント・カッパ(15歳) ・・・ アレックス・ウルフ

マドックス・カッパ(16歳)・・・トーマサイン・マッケンジー

カラ(15歳)・・・エリザ・スカンレン

クリスタル ・・・アビー・リー

運転手 ・・・  M・ナイト・シャマラン (監督)

撮影期間

2020年9月下旬~11月15日

撮影場所

ドミニカ共和国

感想(ネタバレ含む)

興味があった作品なだけにいつもより多めの情報量を得た状態での鑑賞。

話のメインは、ほぼ一か所のビーチで繰り広げられるので登場人物も含めわかりやすい物語となっている。

一か所で起きる事件、時間の波に襲われる、多くの登場人物、これらをどのように差別化し見せてくれるのかが非常に楽しみなところ。

HOTEL アナミカ・リゾート

架空のリゾートホテルのようですが、アナミカホテルというのはインドのリゾート地にあるようです、(湖畔ですが。。。)

M・ナイト・シャマラン監督の出身がインドですので故郷の地から取り上げた名かもしれませんね。

あの綺麗なビーチはどこ?

ドミニカ共和国のビーチだそうです。

綺麗なビーチですよね、サーフィンができそう、ただここも作中ではアメリカ以外の架空の場所のようです。

以降ネタバレあり↓↓

さて、キャパ家、医者であるチャールズ夫妻と家族、看護師の看護師ジャリンと心理カウンセラーのパトリシア、やはりそれぞれの夫婦関係であったりかかえている持病であったりと人生の背景としてリアリティのある設定がされている、ここがかなり重要な伏線となってくる設定だ。

事件

リゾート地のホテルに着き部屋でWarren製薬会社のパンフレットを見つける。

朝食をとっているとホテルのマネージャーから秘密のビーチについての情報を得る、ここで何故か”特別”な扱いを受ける。

美しい秘密のビーチに降り立った一行の前に女性の死体があらわれ、死体は先客としていたラッパーのミッドサイズ・セダンの彼女ということが発覚する。

さらにチャールズの母親の心臓が停止し、キャパ家の子供マドックスとトレントがいきなり成長してしまう、何かがおかしい、、、この立て続けに起きた事件が出口の見えない恐怖心をあたえてくる。

症状

急速に歳をとっていく現象に気づいた一行、しかもその時間の経過の速さは尋常ではない速さでそれは1時間が2年の経過ということがわかる。

それぞれの異変にも気づきだすが時間は止まらない、子供が大人になるということは大人もどんどん寿命に近づいていくので当然病気の問題もでてくる、だが思考の成長は無い、精神的な成長もないまま体だけが年を取っていく。

ここまでは設定としても流れとしても面白いのだが、この後カーラの妊娠・出産、そして赤ん坊の死が訪れ、妊娠出産までは理解できるのだが赤ん坊の死が栄養接種が原因とされるのであれば、いくら食料を持ち込んでいるとはいえ他の人間も同じ症状で老いていく過程でもっと早く死んでしまうのではないかと少し??な感じがする設定のちぐはぐさはあった。

サバイバルと脱出

このビーチから脱出を試みるが岩を登り、海を泳いでも時間の経過で死に至り、来た道を戻ろうとしても意識がなくなり気づいたらビーチに戻ってしまう〝万事休す〟の全滅いわゆる〝バッドエンド〟が頭をよぎる。

生き残っていたトレントとマドックスの姉弟は〝中年〟であるが思考は6歳と11歳の子供心が少し残っているので砂の城を作りだす (小説『Sandcastle』より) 、そこでオーナーの甥っ子からもらったある暗号が書かれた紙をみつけ、”僕の叔父さんはサンゴ礁が嫌い”この意味を悟った二人は海の中にあるサンゴ礁を抜ければ脱出できると気づき脱出行動に出る。

黒幕

特殊な鉱物を含んだ岩場に囲まれた秘密のビーチは人間の細胞の成長を急速にする力があり、Warren製薬会社が新薬の実験場所として疾患のある旅行客を誘い、犯罪治験を行なっていたのである。

サンゴ礁を抜け見事ビーチから離れたトレントとマドックスはホテルへ戻るとメインビーチで出会った警察を見つけ被害者リストを見せWarren製薬会社の悪行は終わりを迎えるのであった。

黒幕のWarren製薬会社の企みが最後に集中していた点は上手く無駄を省いていたと思う、そう言った意味では主人公達との因果関係が淡白な点は良かったと思う。

全体を通して時間が急激に進んでいくこともあり、〝忙しい〟ストーリーであるがゆえに正直〝ここが違和感あり〟という細かいところはあった、しかし事件が解決したものの、ハッピーエンドで終わりきらないところなどはしっかりスリラー映画の終わり方の印象を残している。

世間評価としてはあまりされていないようだが、私個人的にはサスペンススリラー作品として面白い作品であった事は確かだと思う。

是非劇場でご覧になってください!!

以上、今回もお読みいただきありがとうございました。

それではまた!!

GB

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備考

この夏に壮大な山と綺麗な海のサスペンス映画2作品を見れたのは嬉しいですね!!

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アンジェリーナ・ジョリーファンとして、今回ばかりは彼女を観に行くと言っても過言ではないんですよ。山火事からの救出劇という事で、サバイバルにはサスペンス要素が混ざることが多いのでこのあたりが面白さに期待してしまうところです!

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