映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』感想・解説(ネタバレあり) MCUアジアンヒーロー爆誕!! 

先日の『ブラック・ウィドウ』ですっかりMCU鑑賞に勢いがついた感じです。

MCU25作品目の今作は初のアジア人ヒーローの誕生という点でも楽しみな作品。

↑このシリーズに名を連ねるアジアンヒーローが誕生!!


映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』公式HP

この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~

  • MCUファン
  • カンフーアクション作品が好きな方
  • スーパーヒーローオタクの方

作品あらすじ

「アベンジャーズ」シリーズを中心にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開するマーベル・スタジオが、最強の力を持ちながらもそれを封印してきた心優しきヒーロー、シャン・チーを主人公に描くアクション大作。

犯罪組織を率いる父に幼いころから厳しく鍛えられ、最強の存在に仕立て上げられたシャン・チー。

しかし心根の優しい彼は自ら戦うことを禁じ、父の後継者となる運命から逃げ出した。

過去と決別し、サンフランシスコで平凡なホテルマンとして暮らしていたシャン・チーだったが、伝説の腕輪を操って世界を脅かそうとする父の陰謀に巻き込まれたことから、封印していた力を解き放ち、戦いに身を投じる。

「アイアンマン」シリーズなど、これまでのMCU作品で名前が登場していた犯罪組織「テン・リングス」の謎が明らかにされる。

主人公のシャン・チー役には中国系カナダ俳優のシム・リウが抜てきされ、トニー・レオン、オークワフィナ、ミシェル・ヨーら実力派俳優が共演。

「黒い司法 0%からの奇跡」のデスティン・ダニエル・クレットン監督がメガホンをとった。(映画.comより)

TRAILER

映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』公式youtubeより

キャスト

シャン・チー 【シム・リウ】
ウェンウーの息子


父親のウェンウーから暗殺者になるように訓練された武道家。チーはアメリカ、サンフランシスコで普通の生活を送るためにテン・リングスを去り、現在はホテルマンとして働いている。

シュー・ウェンウー / マンダリン 【トニー・レオン】
シャン・チー、シャンリーの父


犯罪組織“テン・リングス”のリーダー。

イン・リー【ファラ・チャン】
シャン・チー、シャンリーの母


かつてはター・ロー村の守護神であったがウェンウーと出会い村を去る。

イン・ナン【ミシェル・ヨー】
シャン・チー、シャーリンの伯母
神話の街の守護者。

ケイティ【オークワフィナ】
ホテルのバレーサービスであり彼の過去を知らないチーの親友。

シャーリン【メンガー・チャン】
ウェンウーの娘、シャン・チーの妹

感想・解説 (ネタバレあり)

テン・リングス

世界的な犯罪テロ組織「テンリングス」、
MCU1作目『アイアンマン』でテンリングスはトニー・スタークを拉致して新兵器を製造させようとした。


約1000年前、ウェンウーは秘宝「テン・リングス」(10個の腕輪)を発見し、絶大なパワーと不老不死の能力を得て、「テンリングス」という組織を作り「権力欲」を満たすために世界中で暗躍し続け今日に至る。

ウェンウー

ター・ロー村にさらなる力を求めてきたウェンウーは門の前でイン・リーという女性に敗北する。

その後2人は惹かれ合い結婚、シャン・チーとシャーリン2人の子を授かる。

4人での幸せな日々が続いたが、権力を手に入れたウェンウーを恨む者も多く命を狙う者もいた、そしてある日ウェンウーが留守の間にイン・リーは命を奪われてしまう。

シャン・チーの成長

母イン・リーが亡くなった後、シャン・チーは、父の徹底した武術教育に耐えきれなくなり渡米。

アメリカでショーンと名乗り、ホテルマンとして親友ケイティと共に駐車係として働いていた。

このケイティがまたいい味出している女性キャラでシャンチーとのコンビも絶妙なんです。

香港からのハガキ

シャン・チーは香港マカオからの差出住所と龍の模様の描かれた絵葉書を受け取っていた、その筆跡を見て思い当たる節があったもののハガキは放置していた。

カリフォルニア編

ある日シャン・チーはケイティと出勤途中のバス内でアジア人の男から「そのネックレスをよこせ」と因縁をつけられ、走行中のバスの中で男達に囲まれる、するとシャン・チーは見違える様な攻撃力で男達を圧倒し始める。

シャン・チーの変わり様に驚くケイティ、

ケイティ 「あんた何者なの??

男達は次々にシャン・チーに襲い掛かりバスの運転手にも危害が及びバスが暴走し始める、とっさの判断でケイティが運転を代わりシャン・チーとともに乗客を守り難を逃れるがネックレスは奪われていた。

シャンチーはケイティに幼少期から武術の訓練を受けていたこと、それを隠しながらアメリカで生活していたことを告白した。

この襲撃に直感で父からの刺客だと感じたシャンチーは次に狙われるのは妹の命ではないかと思った。

例のはがきの差出人が妹ではないかと思っていたので、書かれていた住所を頼りにマカオへ。

ケイティは親友シャンチーについていく事を決め2人はともにマカオへ旅立った。

マカオ編

マカオに着いたシャンチーとケイティは、ハガキの住所へ向かっていた。

カジノ街にある大きなビルのエレベーターに乗った2人は、案内人に導かれて降り立った階は檻の中で戦う秘密の闘技場だった、シャンチーのサンフランシスコでのバスでの活躍はネット上で広がっており、シャンチーだけでなくケイティまでもがマカオでは一躍時の人となっていた。

そしてここでいくつもの檻に囲まれたリングに目をやると、そこにはあの

アボミネーションとウォンが戦っているではないか!!

ここはサービスカットなのか、いや今までのMCU作品だと他作品のキャラが無意味に登場したことはないはずなのでここは後半の展開が楽しみになる。

そしてなぜか何者かに勝手にエントリーされてしまったシャンチーは檻のリングへ、そこに対戦相手としてあらわれたのは妹のシャーリンだった。

コングが鳴るとシャーリンはいきなりの攻撃を仕掛ける、過去に勝手に渡米したことを逃げたように誤解しているシャーリンを説得し危機が迫っていることをなんとか伝える、ちなみに勝負は一方的に攻め続けたシャーリンの勝利で終わる。

控室でシャーリンと話すシャンチー、この闘技場はシャーリンがオーナーを務める会社のようだ、シャンチーの妹は自らの力で起業家になっていた。

そしてハガキの差出人はシャーリンでないことを知る。。。では誰が。。。まさか、、、父が??

そう思ったのも束の間、いきなりテンリングスがビルに乗り込んできて襲われるシャンチー、そう、ウェンウーがシャンチーをここにおびき出すためのハガキだったということだったのだ。

ここはやはりビルなので高所でのアクションシーンへと見せ場を作っていく、しかもかなりの高さ。。。

戦いはかなりの高層階での生身の人間のアクションシーンが続く、だがこのシャンチー、そして妹のシャーリンは何の特殊能力も使わないままテンリングスの猛攻をしのぎ、落下の窮地に追い込まれてしまったケイティをも見事救い出す。

だがテンリングスの猛攻は続きシャンチーとシャーリン、ケイティはウェンウーに捕らえられてしまう。

ウェンウーは決して殺すために捉えたのではないと説明し、会食の場を設けそこでこれまでの経緯と今後の野望を語りだす、テンリングスをつけているウェンウーは死んだはずの妻インリーの声がター・ロー村から聞こえるといい張る。。。

ウェンウーは息子達と村に閉じ込められている妻を解放し、再会したいとシャンチーに伝える。

ターロー村を襲ってまでその計画を崩さないことにシャンチーらは協力はできないと伝え組織からの脱出を図る。

シャンチー、シャーリン、ケイティ、そして組織内部で出会ったロンドン役者のトレヴァー、ペットの羽の生えた顔無し豚(モリス)とともにター・ロー村へと向かう。

モリス

ター・ロー王国編

森の動く死の迷路を抜けどうにかターロー村にたどり着いたシャンチー一行は予想どおりすんなりとは受け入れてもらえなかったが、母インリーの姉妹で伯母にあたる守護神インナンに招かれ入村しこの王国の歴史や文化そしてこの王国の奥にある門にはかつてこの地を襲った悪魔を封印していることを知る。

ウェンウーが到着するまでの数日間シャンチーら3人は武術に励み戦いに備えていた。

そしてとうとうウェンウーがテンリングスの部隊を連れてこのターロー村に現れる、全面戦争が始まるがウェンウーは何かに取りつかれたかのように奥の山を目指し歩いていく、気づいたシャンチーはウェンウーを追いかけ親子の1対1の戦いが始まる。

だがテンリングスの腕輪の能力にかなわないシャンチーは攻撃を食らい湖の底へ沈んでいく。

ウェンウーが目指していたのはあの門だった、死んだはずの妻の声はあの中から聞こえるらしいのだ、門の前に行きテンリングスのパワーで門を破壊しようとするウェンウー、門は徐々にひび割れ隙間から小型の鳥型悪魔がたくさん飛び出し交戦中の人々に襲い掛かる、悪魔は人間の魂を吸い取るらしい。

村の兵士は普通の武器では無力であること、悪魔と戦うにはにはこの村で作られている龍の鱗を使用した武器しか効力が無いことをテンリングスの戦闘員達に伝え、共闘して悪魔と戦いだす。

湖に沈んでいくシャンチーに母インリーの声が聞こえる、

あなたには龍の力がある。。。

すると湖底から巨大な龍がシャンチーの前にあらわれる、龍はシャンチーとともに湖から地上へ、そしてウェンウーはとうとう巨大な門を破壊してしまい中から大型の恐竜のような羽の生えた悪魔が現れる、龍と大型悪魔、ウェンウーとシャンチーの戦いとなる。

大型悪魔の力は強大で全ての魂を吸い尽くす勢いだ、そして頼みの綱である龍の魂までもが吸われようとしたその時、一本の矢が悪魔の喉に突き刺さる!!

ここでまさかのケイティーの攻撃だ!!

すごい!!笑

魂を吸い取られずに済んだ龍はすぐに村人たちの助けに入った。

一方テンリングスを操るウェンウーと龍の力に目覚めたシャンチーは息をのむ戦いをしている、するとテンリングスの5つがシャンチーに反応し始める、5つずつのリングで戦う両者、ついには10個のリングがシャンチーに。。。

そしてすべてのリングを操るようになったシャンチーは渾身の一撃をウェンウーに放つ!!

かめはめ波!!??

DRAGONBALLオマージュきた(笑)

そしてウェンウーは悪魔に捕まってしまう、シャンチーから放たれた10個のリングはウェンウーに戻るがウェンウーは魂を吸い取られてしまい地面に倒れる。

リングは再びシャンチーの腕に!!

MCUアジアンヒーローの誕生した瞬間だ!!

テンリングスを手に入れたシャンチーはウェンウーのように不老不死までも手に入れたのかは定かではないが、強いヒーローがまた誕生したことは確かだ。

その後

1件落着したチーとケイティはレストランで友人にその一部始終を自慢していたが、そこに時空を超えてウォンがあらわれる

ウォン 「シャンチーはいるか!?話したいことが山ほどある、一緒に来てくれ。」

シャンチー 「あ、はい」

一つ返事で返し、戸惑いながらも周囲の混乱を気遣いながら時空の穴にケイティと消えていく(笑)

アベンジャーズ入りか!?

ウォンに連れられて着いた場所はあのカマー・タージ図書館だった、シャンチーはウォンとリモートミーティング中のキャプテン・マーベルとブルース・バナー(ハルク)にそこで初対面する。

ウォン 「サーカスへようこそ。」

ブルース 「あのリングはいつから存在してるのか知ってるのか」

シャンチー 「ええ1000年ほど前から。。」

今作の時系列が定かではないが、もしかしたらシャンチーは新生アベンジャーズ入りするのかもしれませんね!

テンリングス解体?

シャーリンが解体していると思われた組織テンリングスはシャーリンが経営している闘技場と合併し、新組織として彼女を頭として再開するようだ。

女性の戦士を育てているようなシーンがあったので、シャーリンは自分のような境遇の女性の戦士を育てているのかもしれませんね!

まとめ

MCUの新境地、本当に面白かった、予想以上に楽しめた映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でした。

マーベル初のアジアン・ヒーロー、シャン・チー、生身の身体ではマーベルヒーローの中でも最強なのでは??

カンフーを持ち技として活躍するシャン・チーも凄く良かったですが、彼の友人のケイティもまたいい味出してる面白い女性キャラで最高でした!!

中国の伝説の生き物である龍や伝統・文化をマーベルスタジオが手がけるとここまでの映画作品になる事、それをこの一作で証明してしまったことに感動さえする。

最近のディズニー系の龍と言えば日本では2021年3月に公開した『ラーヤと龍の王国』でしたね、動き回る龍を映し出すカメラワークは似ていました。

困難な時ほど信じあう心を!! 映画『ラーヤと竜の王国』ネタバレビュー
この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~ディズニーワールドが好きな方、ディズニーアニメーションが好きな方、勇気が欲しい方、人間不信に陥っている方。。。個性的なキャラクター、強く魅力的な女性へ成長していくラーヤ、ラーヤの相棒のユニークな乗り物でもあるトゥクトゥク、意外によく喋る伝説の龍シスー、そして

今作にも登場する『ドクター・ストレンジ』のウォンが出演が決まった際に、アジア人のヒーローの誕生に嬉しくて『アベンジャーズ/エンドゲーム』の名台詞、

「アベンジャーズ、アッセンブル!」
(アベンジャーズ集合!)

にちなんで言った言葉、

「アジア人、アッセンブル!!

アジア人初のMCUヒーロー、シャン・チーが今後のマーベル作品の1つの柱になるのは間違いないので、浅野忠信さん真田広之さんのようにマーベル作品に出演する日本の役者さんの姿をもっと観たいな。

次回作もシャンチー、ケイティー、シャーリンの活躍が楽しみです、新生テンリングスはどんな組織になっているのか、ター・ロー村の今後も知りたい。

そしてウェンウーは本当に息絶えたのか、個人的には母イン・リーの復活が見たい(ファラ・チャンさん美人すぎる)(笑)

もう今から続編が楽しみだ!!

以上、

今回もお読みいただきありがとうございました。

それではまた!!

GB

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