日本人なら誰もが一度は見たことあるであろう、劇場版も今回で24作目という1997年の第1作目『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』から24年も続いているアニメ『名探偵コナン』。
といいつつ、私自身コナンの劇場版の視聴自体それこそ1作目とルパンが出たやつ、とサッカーのやつくらいで、TVシリーズもそれほど見たことはありません。
そんなTVシリーズの名探偵コナンもあまり観ないけれど、子供にねだられてコナンの映画行くんだよね、っていう親御さんいますよね、そんなお父さんお母さんたちも今作のポイントキーワードだけでもおさえて行ってくれたらお子さんたちと一緒に楽しめると思いますよ。
この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~
- 名探偵コナンファンの方
- 推理小説好きな方
- お子さんとこの映画を観に行く方
作品あらすじ
青山剛昌の人気コミックをアニメ化した大ヒットシリーズ「名探偵コナン」の劇場版24作目。
世界最大のスポーツの祭典「WSG」と、世界初の「真空超伝導リニア」の開発という2つのキーワードを軸に、前代未聞の事件に挑む江戸川コナンの活躍を描く。
FBI捜査官・赤井秀一が、シリーズ20作目「純黒の悪夢(ナイトメア)」以来に劇場版に登場。
さらに、赤井の弟でプロ棋士の羽田秀吉、女子高生探偵の妹・世良真純、3人の母親で“領域外の妹”と名乗る謎の女性メアリーも登場し、“赤井ファミリー”が集結する。
4年に一度開かれる世界最大のスポーツの祭典「WSG ワールド・スポーツ・ゲームス」が東京で開催され、その開会式にあわせ、最高時速1000キロを誇る世界初の「真空超電導リニア」を開発することが発表された。
しかし、世界の注目を集める中、名だたる大会スポンサーが集うパーティ会場で突如事件が発生し、企業のトップが次々と拉致されてしまう。
そして、その裏には事件を監視する赤井秀一と、彼の指令を待つFBIの姿があった。
江戸川コナンは、今回の事件と、15年前にアメリカのボストンで起きた「WSG連続拉致事件」との関連性を疑うが……。
ネタバレビュー・考察
〝名探偵コナン緋色の弾丸〟は本来なら昨年2020年公開でしたが、新型コロナウィルスの影響で延期され、本日2021/04/16についに全世界同時公開されました。
コナンはたまにTVで見る程度の私のレビューです。
東京でのWSG開会式(オリンピックのオマージュ的な大会ですね)と名古屋-東京間でリニアのお披露目を同時に予定している日本、その事前パーティでスポンサー企業のトップが相次いで失踪する事件が発生します。
コナンは15年前にボストンで起きたWSG連続拉致事件と似ている事に気づき、その関連性を推理し始める。
ネタバレするとFBIに恨みを持つ2人の人物が犯人です、彼等の反抗動機は15年前のボストンでの事件を冤罪と勘違いしているものでした。
そんなこんなで最高速度1000km/hという超高速を無人で走行し、誰も乗客がいないはずの真空超電導リニアにコナンと世良が侵入、そこで失踪要人を発見し、犯人を暴いていく。
この作品の見どころはなんといっても赤井一家の活躍です。(赤井一家については事前情報いれて鑑賞してます 汗)
彼等は作品の公式でもキーパーソンとして挙げられており、母のメアリー、長男の赤井秀一、次男の羽田秀吉、妹の世良真純の4人が存在しています。
赤井一家の説明はざっくりと映画の冒頭でも説明されるので、事前情報がなくてもこの作品を楽しめるようになっています。
そして観ているとある事に気付きます、どうやらこの4人はメアリーと世良、赤井と羽田でお互いに知る者と知らぬ者の関係のようです。(赤井は過去に死亡している程な為、隠す為に基本変装しているようです。)
今作では、特に赤井と棋士である羽田がFBIを誘導し、将棋のように犯人を追い詰めていく作戦があるのですが、最後にスカッと犯人に王手をかけます。
リニアがリアルに終着駅に突っ込むとは思っていなかったので正直やられました。
列車+映画=良作
の公式は最近はアニメ映画にも当てはまっていますね。
公安、黒の組織、FBIなど、もう20年以上も連載されている原作を考えたらなかなか人間関係が複雑になってきているのは避けられないとおもいますが、それでもどんどん面白くなっていく〝名探偵コナン〟これからも楽しみなアニメになりました。
観る前は、映画館で観るべき映画なのか少し疑っていましたが、
劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』は映画館で観るべき映画だと思います。
それくらいの迫力やアクションも兼ね備えた作品でした。
クエンチとは
作中犯人が起こすクエンチとは。
通電中の超電導導体が、熱的、電磁気的または機械的な要因により急激的かつ制御不能な常電導状態に転移する現象。
はい???
ですよね 汗
劇中でもクエンチについては、灰原哀ちゃんが説明してくれていましたが、〝クエンチ現象〟というMR装置の中にあるヘリウムに関する化学現象のようです。
犯人がリニア乗車前のゲストたちが登場検査を受けている病院で企てた、このMR装置を利用したテロ行為は、実際にはどのような人的被害がでるのでしょうか。
映画では白い煙が立ち込め人が倒れていくシーンがありましたが、その要因は何だったのでしょうか。
MR装置がクエンチ現象を起こす際の流れは、
電気的不具合 → 超電導コイル(冷却装置)停止 → 液体ヘリウムが気化 → 系内圧力上昇 → ヘリウムガスが外部放出
これが「クエンチ現象」です。
ちなみに白煙のようにみえるヘリウムガス、これ自体は無害です。
無毒ガスですが多量に吸い込むと窒息する危険性があります。
ガスが噴出している近くでは凍傷や物の低温破壊が起こる危険性があります。
よくお祭りや驚安の殿堂などで売られている声が変わるガスってありあすよね、あれがヘリウムガスです。
こういうのです↓↓
懐かしいですね。
コナンたちが倒れてしまったのは窒息しかけたということですね、密室でなかったため助かったということですね。
まとめ
たまにTVシリーズを見るかぎりでの名探偵コナンの印象は推理小説をアニメにしたような子供にも分かりやすく推察力を養っていけるような優しいアニメのイメージが強かったのですが、劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』はコナン少年が命をかけたアクションが印象的でした。
普段から何度も危機を乗り越えていくコナンですが、今回は無人で1000km/hのスピードをだしている真空超電動リニアが制御不能となり、なんとかパラシュート作戦で減速するも間に合わず、終着駅となる駅に突っ込んでしまいます。
WSGの会場もメチャクチャになり、どう考えても生存率0%のシチュエーションの中から奇跡の生還を果たします。
そして名探偵コナンの特徴でありますが、〝コナンは誰も殺さない〟という定説も守りきり、大スクリーンと迫力ある音響で観る劇場版を完全体で仕上げてくれたのではないのでしょうか。
映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』はそんな制作サイドの気迫さえも感じ取れる、日本を代表するアニメ映画でした。
しっかりと最後に、2022年の映画予告がありましたね。
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