『育った環境の違い』
結婚する相手とはお互いが全く同じ環境で育つことは絶対にありえないわけでお互いの生育環境を尊重しあうことが少なからず必ず必要になりますよね、
それでも、
尊重しあっているつもりでも、
〔窮屈〕になることもあるわけです。
そんな感情を結婚後に感じてしまう主人公の華子はどうなるのでしょうか。
そして男性の私はこの映画を鑑賞した後に何を感じどんなものを得られるのか。。。
この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~
- 結婚を控えている方
- 結婚を考えている方
- 結婚願望がある方
- 子供が結婚を考えている親御さん
作品あらすじ
東京に⽣まれ、箱⼊り娘として何不⾃由なく成⻑してきた華⼦と富山から上京し今は東京で働く美紀、ハンサムで家柄も良い弁護士・幸一郎 という1人の男性の存在から同じ東京で暮らしながら、別世界に⽣きる華⼦と美紀は出会うことになる。
レビュー
階層違いの2人女性の物語を章ごとに分けて描かれていてる。
予想外だったのは階層の違う華子と美紀はお互い向き合いながらも相手の悪口を出さずに最後まで話が進んでいった事。
ありがちパターンでいったら上階層の華子が美紀を見下すパターンかと勝手に思っていたので、いい意味で脚本予想を裏切られた。
ただかといってあのままトゲのない流れで纏められてしまうと観ている(特に男性)側からしたら何か不自然だし、
女性が一方的に世の中に感じている窮屈さだけを主張した作品になってしまうと思われるのではないか?と思っていたら、
華子の義母役の高橋ひとみが華子へ一撃のビンタをくらわしたのには驚いた、
というかびっくりした。
橋の上を歩いて帰る華子が道の逆側をみているシーン、
華子の目線の先には自転車に2人乗りしようとはしゃぐ若い女子2人組がいる、その2人はじっと自分達のことを見つめている華子を不思議に思いながらもノリで華子に手を振る、華子も笑顔で手を振り返す。
あのシーンは実直な華子が自分なりに殻をやぶり進んでいく決意が表れていて観ているこちらも笑顔になった。
華子と美紀の新たな道が拓けていく。
考察
レビューでも述べたけど両家の離婚話が纏まるシーンで義母が華子への一撃ビンタを食らわす。
どうしてもこの作品は女性目線であるがゆえに、このビンタは作品の調整として岨手由貴子監督が加えたものなのかなと…
華子へのビンタを入れたことで作品全体のジェンダーバランスを取ったようにも感じた。
まとめ
女性は華子や美紀に共感し、男性は女性の考え方を少しだけ学ぶことができる恋愛の教科書といっていい作品ではないだろうか。
そして女性も男性も結婚について一呼吸して考えることができるようになる作品だと思います。
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