映画『鳩の撃退法』感想・解説(ネタバレあり) 偽札三万円の動きを追え! 

今回原作小説は未読で鑑賞しましたが、この映画は難解の部類に入る映画だと思います。

普段から小説など本を読む事が多い方は問題なくストーリーを追えるのかもしれません、もちろんそのまま映画を観ても楽しめますがもし可能であれば原作小説を読んでおいてもいいのかもしれません。


以下にこの映画『鳩の撃退法』を鑑賞する際のポイントを記載しておきますので、そこを中心に観ていただければ存分にこの作品を楽しんで鑑賞出来るかと思います。

映画『鳩の撃退法』公式HP

この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~

  • 推理小説が好きな方
  • ミステリー作品が好きな方
  • 難解作品が好きな方

作品あらすじ

直木賞作家・佐藤正午の同名ベストセラーを藤原竜也主演で映画化。

都内のバー、かつて直木賞を受賞した天才小説家・津田伸一は、担当編集者の鳥飼なほみに執筆中の新作小説を読ませていた。

その内容に心を踊らせる鳥飼だったが、津田の話を聞けば聞くほど小説の中だけの話とは思えない。

この小説が本当にフィクションなのか検証を始めた鳥飼は、やがて驚きの真実にたどり着く。

謎めいた小説家・津田を藤原、津田に翻弄される担当編集者・鳥飼を土屋太鳳、津田とコーヒーショップで出会った日に失踪したバーのマスター、幸地秀吉を風間俊介、津田の行きつけのコーヒーショップ店員・沼本を西野七瀬、彼らが暮らす街の裏社会を仕切る倉田健次郎を豊川悦司が演じる。

監督は「ホテル ビーナス」のタカハタ秀太。(映画.comより)

キャスト

津田伸一【藤原竜也】・・・元直木賞作家だが、現在はとある地方都市でデリヘル「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして生計を立てている。40代。

鳥飼なほみ【土屋太鳳】・・・東京の出版社の編集者。31歳。お多福顔。中学生の頃から津田の小説のファン。

幸地秀吉【風間俊介】・・・家族とともに忽然と姿を消したバー「スピン」のマスター。37歳。

幸地奈々美【佐津川愛美】・・・秀吉の妻。5年前に秀吉と出会った時にはすでに娘の茜を妊娠していた。

晴山次郎【柿澤勇人】・・・失踪した郵便配達員。奈々美の不倫相手。

沼本(ぬもと)【西野七瀬】・・・津田が行きつけにしているコーヒーショップのアルバイト店員。20代。週末はバー「チキチキ」でホステスのアルバイトもしている。源氏名は「あつこ」。

倉田健次郎【豊川悦司】・・・地方都市の裏社会、通称「本通り裏」を牛耳る男。幸地秀吉の古くからの親友。

川島社長【岩松 了】・・・デリヘル「女優倶楽部」の経営者。デリヘル嬢たちの源氏名に昔の女優の名前を付けている。

加賀まりこ(源氏名)【桜井ユキ】・・・「女優倶楽部」のデリヘル嬢。

加奈子【坂井真紀】・・・まえだの先輩。東京の中野ふれあいロードでバー「オリビア」を経営している。

原作

佐藤正午による日本の長編小説。

2014年に小学館から出版され、第6回(2015年度)山田風太郎賞を受賞した。

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関連作品紹介

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感想・考察 (ネタバレ含みます)

一家失踪事件

幸地一家、幸地秀吉とその妻と4歳の娘の失踪。

バーのマスターとして働く幸地秀吉は妻と娘を気遣い深夜の帰宅をせずにコーヒーショップ読書をしている、本好きである津田と秀吉はこの深夜のコーヒーショップで知り合う。

津田がナレーションをしているシーンが付いているためここは小説(フィクションとされる部分)であることがわかる。

偽札

ストーリーは転々と伏線をばらまきながらも進み、三千万円と三万円を受け取った津田はその金が偽札であり、その偽札をこの街の裏社会のドンである倉田が探していることを知らされる。

三千三万円がすべて偽札であると思い込んでいる津田だが、理髪店からの情報、孤児院への寄付という過程を経て、最終的に三千三万円のうち三万円だけが偽札であることを知る。

裏社会のドン

裏社会のドンである倉田は自らの組織が手にした三万円の偽札の行方を追い始める、”鳩が囲いを出た”倉田のこのセリフから鳩=偽札であると推測される。

倉田の偽札探しが一家失踪事件へとつながっていくのだがこのあたりの点がつながっていく展開はやはりミステリーの真骨頂というべき脚本展開がされていて非常に面白い。

幸地一家失踪事件の結末は。。。

最後は見た人それぞれが違った考察をしてしまうのではないかという終わり方でした、

ピーターパンの本を店員づてに返却された津田は秀吉を追いかけるが、秀吉は白いベンツの後部座席に乗り込む、その隣には倉田が。

そして新聞の記事〝富山のダムで見つかった男女の遺体〟をふまえてこのラストを私的にはこのように考察しました。

秀吉と娘は存命、新聞記事の男女の遺体は秀吉の妻 奈々未と不倫相手の晴山???

私はこのように考えましたが、これもあくまで一つの考察でしかないのかなと思います、しかしこれ以上のストーリーの展開がない以上は結末を決定づけるものがありませんね。。。

小説と現実、時間軸の情景に結構振り回されるので話を見失ってしまいがちですが、最後にまとめて伏線を含むストーリーの回収がされるので途中で見失っても食らいついていく事をお薦めます。

かなりの情報量があり、途中でブツブツ途切れ混乱してしまうような展開ですが、それでも最後には面白さを味わえるミステリー映画でした。

以上、お読みいただきありがとうございました。

それではまた!!

GB

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