夫婦の数だけ事件がある。笑
この作品が不倫映画にありがちな〝破滅〟や〝もう戻れない〟といった展開なのか、はたまた…
そして“先生、私の隣に座っていただけませんか?”このタイトルの伏線を探しながら鑑賞するのも楽しめるかと思います。
※今回はFilmarksさんのオンライン試写会にて先行鑑賞、この記事はネタバレ含みますのでご了承ください。
この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~
- 夫婦
- 私のパートナーは大丈夫と思っている方
- 不倫映画ファンの方
- 泥沼家庭作品が好きな方
- 現在不倫している方
作品あらすじ
漫画家・佐和子の新作漫画のテーマは・・「不倫」
そこには、自分たちとよく似た夫婦の姿が描かれ、佐和子の担当編集者・千佳と不倫をしていた俊夫は、「もしかしたらバレたかもしれない!」と精神的に追い詰められていく。
さらに物語は、佐和子と自動車教習所の若い先生との淡い恋へ急展開。
この漫画は、完全な創作?ただの妄想?それとも俊夫の不貞に対する、佐和子流の復讐なのか!?
恐怖と嫉妬に震える俊夫は、やがて現実と漫画の境界が曖昧になっていく・・・
(Filmarksより)
キャスト
早川佐和子 【黒木華】
早川俊夫 【柄本佑】
新谷歩 【金子大地】
桜田千佳 【奈緒】
下條真由美 【風吹ジュン】
関連作品紹介
黒木華さん、風吹ジュンさん、が出演している、映画『浅田家!』 は U-NEXTにて無料配信中!!
映画『浅田家!』はこんな映画↓↓
予告編
解説・感想
なんとかネタバレパートを区別しようとしましたが、漫画と現実の時間軸の関係で難しいので最初からネタバレ有りでいかせていただきます。
まだ未視聴の方やネタバレを避けたい方はここからブラウザバックしてください。
ネームとは
ネームは、漫画を描く際、コマ割り、コマごとの構図、セリフ、キャラクターの配置などを大まかに表したもの。
「絵コンテ」、「コマ割」、「ラフ・ネーム」、「ラフ」などと呼ばれる場合もある。
狭義では、ふきだしの中の台詞やモノローグを指し、元々はこちらの意味で使われていた。
ペン入れとは
ペン入れ(ペンいれ)は、漫画の執筆に関する用語で、鉛筆などで描かれた下書きの描線を、インクや墨汁などでなぞって引き直すこと。
かつては製図に用いる用語であったが、CADによる製図が一般的になったため、現在ではこの意味では死語化している。
ここからネタバレ有り
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結婚5年目の夏。夫が不倫した。
漫画家の夫婦である、夫 俊夫が嫁 佐和子の編集担当者の千佳と不倫しています、それを気づいている妻の佐和子。
冒頭から佐和子の言い回しや表情や仕草で俊夫の不倫に感づいている節が見て取れます。
物語は佐和子と俊夫の作業部屋に佐和子の作品をネームをチェックする為に来た千佳この三人がいる一室から始まります。
ネームのチェックが終わった千佳の帰り際に佐和子が俊夫に
佐和子 「駅までおくってあげたら?」
と言い俊夫は駅まで千佳を送るために2人で部屋を後にする、佐和子が何かを思い閉まった玄関のドアをもう一度開けようとした時に携帯電話が鳴った。
佐和子の母 真由美が事故したことの連絡を受けた佐和子と俊夫は佐和子の実家に行くことになる。
佐和子の母 真由美
俊夫と佐和子が佐和子の実家に到着すると、佐和子の母真由美は松葉杖をついて入るものの大事には至らず2人を迎えた。
ここから佐和子の実家での3人暮らしが始まる、俊夫が風呂に入っている間、親子2人で積もる話はあるのかないのか、佐和子の大人しい性格上質問は真由美からになっていた。
真由美 俊夫さんいい人ね
佐和子 そう?
佐和子の淡白な返答に真由美はさらに質問する、
真由美 じゃ俊夫さんのどこがダメなの
佐和子 …
真由美 浮気性?
佐和子 …
真由美 そうなんだ
真由美はここで俊夫が浮気している事を悟る。
自動車教習所
田舎暮らしの間に夫 俊夫に勧められて自動車免許を取ることになった佐和子が教習所に通い始める。
アクセルを踏むのが怖い佐和子は2回目の講習で担当したイケメン教官の新谷に出会い、優しい新谷に心を奪われてしまう。
新谷と出会った後の佐和子の笑顔が可愛い、この新谷と佐和子のシーンに黒木華さんの笑顔の魅力が溢れていますね。
佐和子の新作
教習所に通い始め新谷に心を奪われた佐和子は、新作のテーマを〝農業ファンタジー〟から〝不倫〟へ変更する。
・教習所
・運転恐怖症
・先生
見出しを書き出した佐和子は、すかさずペンを持ちネームを描き始める。
ジャンルが〝不倫〟になったことに引っかかっていた俊夫は佐和子を自動車学校へ送った後に佐和子の部屋に侵入し、1話のネームをみる。
この内容が先日のシチュエーションと全く同じことであることに俊夫は焦り始める。
佐和子を迎えに行く俊夫だが、千佳との不倫がバレているのかが不安でもう挙動不審だ 笑
教習所に送る車に娘夫婦と同乗していた真由美は車から降りて教習所へ歩いて行く佐和子の後ろ姿を見て俊夫に問いかける、
真由美 あの子今日スカート履いていたわね
俊夫 そうでした?
気づいていない俊夫に真由美は間接的に助言する。
真由美 あら、気づいてないのね、車運転するのにね
俊夫 …⁉︎
普段履かないスカートを履いた女心に心配した俊夫は、急いで家に戻り佐和子が書いたネームの続きを確認した。
そしてやはり完成していた2話のネームを読み進める俊夫はイケメン教官と出会う主人公が喜ぶストーリーを見てさらに恐怖と嫉妬に震える。
そしてここでタイトルが書き足されていた、
タイトルは『先生、私の隣に座っていただけませんか?』となっている。
俊夫 漫画だよ漫画、フィクションだよ。。。
と俊夫は自分に言い聞かせて佐和子を迎えに行く。
3話は現実から始まる、佐和子と新谷が教習車内でキスをする、完全に佐和子も浮気をしてしまった瞬間だ。
これをネームで見ていたのだろう、不安に焦る俊夫はとうとう教習所内へ確認しに行く、走行する教習車の社内を確認する俊夫は授業が終わり教習車から降りてくる佐和子をみつける。
イケメン教官の新谷とめちゃくちゃ笑顔で会話をしている佐和子、〝高齢者講習の幟旗〟の影に隠れながらそれを見つめる俊夫 (笑)
この日とうとう帰りの車内で耐えきれなくなった俊夫は佐和子に新作のネームを見てしまったことを告白し、主人公を佐和子と仮定したうえで
俊夫 あれって実話??
と問いただす、だが
佐和子 だとしたら俊夫君は不倫してるの?。。。だって実話だっていうから。。。
俊夫 。。。
佐和子 俊夫君!?
俊夫 いや↗。。。ないよ、それは
とうとうこの場面がきた!! と思ったら俊夫は嘘で乗り切るというね。。。
次の日も佐和子を送った後にそのまま路上教習を尾行する俊夫(笑)
とうとう交差点の信号待ちで佐和子と新谷の乗る教習車に横付けしてしまう、俊夫は佐和子の浮気相手かもしれない新谷の顔を見たかったのだろう。
そして新谷と目が合う俊夫だが急いで体を伏せてしまう、とっさの行動だがやましい俊夫と何の後ろめたさもない新谷の違いに見えた。
信号が青に変わり教習車は右折、俊夫は左折をし我に返る、
俊夫 何やってんだ俺。。。
その夜寝室での会話、
俊夫 ネーム書かないの?
佐和子 続きが見たい??
俊夫 。。。
佐和子 あれ書くの辞めようと思う。だから千佳さんにも言わなくていいよ。
俊夫 え。。。
佐和子 俊夫君はどう??漫画書かないの?
俊夫 おれはいい。。。 なにも浮かばないんだ。。。
ホッとした俊夫と、夫の再起を期待している佐和子が見切った瞬間だったのかもしれない。
翌朝、俊夫が目覚めると佐和子が朝食の準備をしていた、俊夫はわだかまりはなくなったと思っていたのかもしれない、佐和子も無事免許も取得し俊夫と二人で喜ぶシーンや本屋で佐和子がドライブ雑誌を手に取って立ち読みしている姿を俊夫が笑顔で見つめるシーンはかるく〝一件落着〟的な雰囲気だった。
このあと佐和子が出かけるまでは。。。
家庭菜園をする真由美とそれを手伝う俊夫の後ろを佐和子の目線カメラでとらえている、
佐和子 俊夫君、ちょっとドライブ行きたいから車貸してもらえる?
心配しながらもキーを渡す俊夫、佐和子はその日帰ってこなかった。。。
俊夫は不安な気持ちを千佳に打ち明けると、千佳は佐和子の新作ネームができていることに歓喜し俊夫の電話内容そっちのけで通話を切り、佐和子の実家へ向かった。
千佳が佐和子の実家に到着する、真由美も佐和子の世話になっている担当者さんということで千佳の来訪を受け入れる。
佐和子先生の新作ネームを見たい千佳に俊夫はしぶしぶネームを見せる、
大絶賛する千佳、それどころではない俊夫(笑)
千佳は社交性の高さで真由美ともすっかり仲良くしている、そこに俊夫がいる、娘の旦那とその不倫相手かもしれない女性と冷静に一緒にいる真由美がすごい(笑)
出かけたきり帰ってこない佐和子から実家のFAXに4話のネームが送られてくる。
4話を読むとやはり佐和子は新谷と会っていた、佐和子は帰りたくないと新谷に伝えそして夫にしっかり復讐したいと思いをぶつける。
新谷と佐和子は一夜を共に過ごし、翌日佐和子の家に行くことを決心する、
新谷と佐和子の車(俊夫の車(笑))が佐和子の実家の前に到着する、4話を読んでいる俊夫と千佳も同じシーンだ、
漫画4話の結末と現実がとうとう重なり合う時が来た。
最終復讐開始
ぎこちなく集う4人を、家の中へ招き入れる真由美、4話までの流れから行くと佐和子は新谷と不倫関係であったはずだがちょっと様子がおかしい、
真由美 で、そちらの方は?
新谷 はじめまして、早川さんの教習所の担当 ~~ 本日はお食事にお招きされました。
千佳 佐和子先生、それだけなんですか??
佐和子 (笑顔で)私、仕事の続きがありますので
と佐和子は2階の作業部屋へ行ってしまう。
佐和子の作業部屋に俊夫がきて今までのことを謝罪するが、佐和子は
佐和子 もう遅いよ。。。
俊夫 ごめん。。
佐和子が俊夫を平手打ちする (笑)
佐和子 遅すぎだよ。。。俊夫君。。。嫌いだ。。。嫌い。。
ともう戻れないことを含んだような言い方をし、同じシーンのネームを書き上げるが
佐和子 これボツだね
と言う、
少しわかりづらいシーンだが、この言葉の意味は もうこれで私たちも終わりだからこの漫画もボツにしたほうがいいよね という意味だと解釈しよう。
俊夫 俺明日東京へ帰る、そのほうがいいとおもう。
背を向けて部屋を出ようとする俊夫に
佐和子 やっぱり私一人で書くんだ。。。先生、俊夫先生、私の隣に座っていただけませんか?
俊夫は佐和子の師匠だったようだ、この回想シーンは感動するが、この後の展開があるのであまりこの感動に浸らないほうがいいだろう(笑)
佐和子は俊夫にペン入れの作業を頼み、この夜二人での共同作業をおこなった。
夜が明け俊夫が机で目を覚ますとそこに佐和子はいない、どこを探してもいない、そう新谷と出ていったのだ。
俊夫はあわてて部屋に戻り置かれたネームを見て驚愕する(笑)
編集長には、これまでの経緯 全部話しました。 これから毎月ファックスで ネーム送るから、よろしくね。 佐和子
千佳 今編集長からの留守電が入っていて、連載決まりました~~ 佐和子先生が原作で、俊夫先生が作画、ちなみに担当はわたしでーーーす!!
俊夫 うそん。。。
(笑)
END
結末考察
俊夫と最後の共同作業をしていた佐和子は明け方新谷を起こし、キスをする。
佐和子 起きる前に出ていこう
と二人で家を出る。
そこに真由美が後ろから、
真由美 佐和子~ はじめから許すつもりなかったんでしょ。
佐和子 (笑顔)
ここで佐和子、新谷、真由美のシーンは終わり、あたかも佐和子と新谷がこれからも一緒にいるような雰囲気でしたが、
まてよ。。。
少しおかしいな。。
佐和子と新谷はどの手段であのド田舎から帰ったのか、車は実家のは事故でないはずだし、俊夫の車と千佳の車は乗っていくはずがないし。
ん~~~謎ですね。
で、最後に佐和子が車を運転するシーンがありましたね、トンネルを抜け、佐和子が笑顔で助手席を見ようとしたところで映画は終わり、エンドロールへって流れでしたよね、これめっちゃ気になりますよね。。。車は誰の? 隣にいたのは誰?? そもそもあのラストシーンの時系列はいつ???
俊夫との最後の会話の中にこんな会話があったんですよ、
俊夫 今度海へドライブに行こうよ
佐和子 考えておくね
別れる前とはいえこの物語の佐和子の性格上あのシーンで含みを持たせた言い方したのはちょっと不自然と言えば不自然だなと。
おそらく車はハンドル回りやシートから俊夫カーではないかと思います。
そしてこの最後助手席が誰だったのか、これ考えても考えつかないですね。。。
なぜカメラは佐和子の視線の先をわざと写さないように切ったのだろうか??
おそらくこの答えは、
おまかせエンド!!ってことで(^^;
まあこういう終わり方も面白いですね。
以上、今回もお読みいただきありがとうございました。
それではまた!!
GB
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