ライオン絶滅の危機!! 映画『ミアとホワイトライオン奇跡の1300日』ネタバレビュー

少女とホワイトライオンの友情、そして家族の再生を通し、南アフリカで社会問題となっているトロフィー・ハンティングの一種“缶詰狩り”(下記参照)を描いたドラマで、3年以上の年月をかけて撮影を敢行し、少女とライオンのリアルな関係性や、南アフリカの大自然をCG無しで描いた作品のようです。

この映画こんな方におすすめ! ~鑑賞のススメ~

  • 動物好きな方
  • 動物を飼っている方
  • ハンター
  • 陸域生態系に興味がある方
  • アフリカの自然に興味がある方

作品のあらすじ

ライオンファーム経営のため家族で南アフリカに移住した11歳のミアは、心の病を抱える兄にかかりきりの母と仕事に追われる父のもとで、孤独な日々を過ごしていた。

クリスマスの日、ファームにホワイトライオンのチャーリーが誕生する。

ミアはチャーリーの世話をしながら共に成長するうちに、特別な友情で結ばれていく。

3年が経ったある日、ミアは父がファームで育てたライオンを、囲いの中で野生動物を狩る“缶詰狩り”の業者に売っていたことを知る。

ミアはチャーリーを救うため、様々な危険に立ち向かいながらティムババティ野生保護区を目指すが……。

缶詰め狩り(別名 トロフィーハンティング)とは

フェンスの囲いに閉じ込めた動物を観光客が外から武器で撃ち殺し記念撮影したりする、人間と動物間のフェアチェイスにかける南アフリカで横行している卑怯なハンティングの一種

頭部を持ち帰り家の壁から飛び出てるように飾るといった変わった趣意の観光客相手に一応合法的に成り立っていると言われているようですが、動物愛護団体や同じハンターからも批判があるようです。

レビュー・考察

ミアとチャーリーがティムババティ野生保護区を目指し逃げる旅が始まる。

ゴール目前に銃を構えた警察やミアを心配して探していた家族に追いつかれ、そこで娘を安全に救うためにチャーリーを射殺しようと決心していた父親が疲労でもう動けないミアに代わってチャーリーを保護区まで誘導する。

このシーンでは涙が溢れるほど感動しました。

南アフリカで社会問題になっているという〝缶詰狩り(トロフィーハンティング)〟は狩猟と言われる中でも食肉を得るためではなく、人間の娯楽的欲求からくる趣味としての狩猟。

そしてこのままいくと20年後には野生のライオンが絶滅するという事実。

この映画が問題提起しているのは何も南アフリカの野生動物観光に限られた事ではないと私は感じました。

まとめ

3年以上かけて撮影し、少女ミアとホワイトライオンのチャーリーのリアルな関係をCGなしで作製したという作品ということで、南アフリカの広大な自然なども綺麗で素晴らしく、赤ちゃんライオンの愛らしさ、成長過程と共に増してくるライオンの危険性やそれを包む家族愛など南アフリカの自然の美しさとリアリティを体験できるような素晴らしい映画でした。

SDGs目標15について

SDGs(国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標)15番の目標【陸の豊かさも守ろう】には次のメインテーマが掲げられています。

陸域生態系の保護回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

トロフィーハンティングは生態系の保護や回復には逆行していますね。。。

今回の鑑賞劇場

静岡東宝会館

静岡東宝会館さんは毎月1日はファーストデイです。

通常1800円→1200円で鑑賞できます。

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